考える力をつける哲学の本


■所管
筆者のカウンセラーとしての経験からの話をまとめたような内容となっている。
ケースやシチュエーションが絞られるのでところどころ良いポイントはあるが総じて良い内容という訳ではなかった。

■ピックアップ
・一つの経験の意味を見いだせないからといってその経験が無意味であると早合点するのは愚かなことであり今いる場所はどこかへ行く為の通過点であると考える。

・病は健康を幸せで善なるものにする
意見が対立するからこそそこに大切なものがあると気づく。相対する性質があるからこそ気づく。

・互いに異なるものからもっとも美しいものが生じる。万物は争いより生じる。

・悪が存在しないならば正義もまた存在しない
(ヘラクレイトス)

・自由がないという思い込みから解き放たれることが本当の自由である。(ブーバー)

禅とは何か


■所管
海外で禅を広めたと言われる鈴木大拙の著書。
古いせいか、かなり表現が回りくどく、文章の切れがなくただただ長く読むのが苦痛になり結局冒頭と最後しか読まなかった。
要点を端的にまとめていればもうちょっと読みやすいと思うのだが。

■ピックアップ
・答は問処にあり
「成功法則」のほとんどは「後付け」に過ぎず、「全く同じようにやれば必ず成功する」というものではない。
本当の「答え」は「自己対話」の中でしか生み出せない。

禅、心の大そうじ


■所管
とても良い内容。
共感する内容が多かった。

■ピックアップ
・真玉泥中異
役職や収入など、世間の相対的価値観に左右されない。
自分の境遇を嘆かず今やるべき事に一生懸命取り組む。
天職は探すのではなく自分で作る。

・両忘
善悪、苦楽、是非など相対する概念を忘れ去って、執着や思い込みから解放されること。
日常でも損得を忘れもっと自由に取り組む事によって新しい道が開かれる。

・行雲流水
行く雲も、流れる水も、自然に逆らうことなく漂い移ろっていく。
ものごとに執着せず自然の成り行きに心をまかせることでおのずと結果はもたらされる。
「自分はこのままでいいのだろうか」と疑わない。

・不安
不安は自分の心が作り出しているだけである。心持ち次第で不安を追い出すこともできる。

禅、シンプル生活のすすめ


■所管
心の大そうじと違いさほど響く内容はなかった。

■ピックアップ
・三毒を捨てる
煩悩の代表格といわれているの三毒を捨てる。
貪(とん):むさぼり・必要以上に求める心
瞋(じん):怒り・憎しみ・妬みの心
痴(ち):おろかさ・愚痴・無知

・一日一日を大事に生きる
自分らしくない生き方は空っぽである。

自己啓発


■所管
とても良い本。
日頃かろの気持ちの置き方を認識されられる。

■ピックアップ
緊張し、一生懸命になり、自分の可能性を精一杯実現していく生活の中にこそ本当の幸福感・生きがい感というものがある。
つまり自分を精一杯生かすことこそ人間に、とって本当の生きがいなのである。

〈生きがいのための自己啓発〉
人間はいかにいい家に住み、うまいものを食わされてもなすべき仕事がなく、自主性を奪われては生きがいがない。
一番大切なのは仕事を通じ、あるいは努力を通じて自分の可能性を実現しえいくことである。

〈才能開発のための自己啓発〉
1色々な事にチャレンジする
2大きな目標をもつ
3自分を限界状況におく
4ニーズを感じような立場に自分をおく
5苦境の中で闘い抜く
など、自分の能力を精一杯に発揮せざるをえないような環境に自分をおいて、夢中になって努力してみることが大切である。

〈人間形成のための自己啓発〉
苦労してみてはじめて人の気持ちもわかり、人への同情心も沸いてくる。
そのためには苦境を嫌がらず、苦境においてこそ人間は鍛えられ進歩するのだという肯定的な人生観をもつことが大切である。

・ぬるま湯から飛び出す
このように行動することによってのみ人間は情緒を興奮させ、欲望・本能を引き起こし、欲しいものを闘いとり、人間らしい喜び・生きがいを感じることができ、進歩していくことができる。

・人間が伸びるか伸びないかはどの程度の決断を成し遂げてきたかによって決まる