■所管
自己暗示を促して思考や気の流れを良い方向へ導いて行く内容。
本当かどうだかわからない成功話を永遠と100回繰り返す薄い内容。
ただ、これだけ繰り返されると暗示効果はあるのかもしれない。
■ピックアップ
あなたの願望の水準を上げなさい。そうすれば「信ずるが如くあなたになされる」のです。
願望と潜在意識を結び付ける。
まずは願望を抱かないとだめ。
そして繰り返しイメージする。
■所管
宗教が教育に組み込まれない日本でどのように道徳教育がなされるのか。
その根幹が武士道であるとして新渡戸 稲造が外国人向けに書いた本。
新渡戸自身はキリスト教をベースとしているのでキリスト教寄りの切り口や比較は多い。
とは言え儒教等も取り入れていて柔軟な思想を持った上で書かれている。
現代社会において武士道が通じるかは不明であるが日本の道徳が諸外国と比べて優れているのは根底に武士道の精神が根付いているからであるのか否か。
個人的には武士道であるとは思えず性善説であるのかと感じるところである。
■ピックアップ
・禅は「沈思黙考により、言語表現の範囲を超えた思考の領域へ到達しようとす人間の探究心を意味する。」
・知識はそれが学習者の心に同化し、かつその人の性質に表れるときのみに真の知識となる。知識は本来、目的ではなく、知識を得る手段である。
■所管
独特の世界観はやはり共感を覚える所は多い。
これを読むと周りからの見られ方などが気にならなくなるような一冊。
■ピックアップ
・財産も知識も、蓄えれば蓄えるほどかえって人間は自在さを失う。
・仕事も強制された労働としてやれば苦役だが自由な「遊び」として創造的に取り組む限りそれはよろこびである。
・人間は本質的にホモ・ルーデンスであり、遊びは本能である。ただ、大人になるにつれて多くの人がそれを失っている。
・本当に生きがいを持って、瞬間瞬間に自分を開いていきているかどうか。システムのベルトコンベアーに乗せられ、己を失って、ただ惰性的に生活をつづけているというのなら、本質的に生きているとはいえない。一人ひとりが強烈な生きがいにみちあふれ、輝いていきないかぎり。