ずるい考え方


■所管
木村氏の2冊目。
ラテラルシンキングのクイズ集は多くあるがこの書はラテラルシンキングの考え方について実例と共に説明している。
内容は理解しやすく、ラテラルシンキングについて実にロジカルに纏められていると感じる。

ロジカルなことはコンピューターに取って代わると言うことは他の書と同様に言われていることであり、危機感を持たなければと再認識させられる。

■ピックアップ
・偶然が起きたとき、なにも感じない人と、それが何かに応用編でしるのではと考える人がいる。
偶然とは何か特別なことが起きた瞬間ではなく、日常の出来事の中からすくいとるものなのです。

・「未来を見通すことへできない。むしろ過去を振り返って経験から点と点を結びつけ何らかの形を作ることが重要だ」
過去に経験した事柄は点となり、いつか別のものと結びついて線になる。

・大切なのは一歩先ではなく、十歩先を見ること。
先の先を読んでいる人は他の人とはまったく違う景色を見ています。だから彼らがすることはまわりから見れば意味不明で奇妙に映ることがある。
大事なのは最終的にどうなっていればいいのかとあう視点で発想すること。

・先の先を読む達人になるためにはアクションを起こしたときにその結果だけでなく、結果がもたらす効果にまで思いをはせる。

使っていない9割の「脳力」を引き出す技術


■所管
著者はスポーツ心理学が専門としており、その知見がベースとなって書かれている。
潜在能力を発揮する為の各種手法が紹介されており、中には取り入れがたいものもあるが何かしらのヒントが得られるものであった。
右脳と左脳は働きを科学的に証明されたものはなく、速読は実際上内容を理解していないただの流し読みなど、若干怪しい項目もあるが、内容の比重としてはイメージトレーニングとそれの反復して刷り込んでいき成功しやすくするとうい内容のが大きいように感じる。

■ピックアップ
・利き腕など利きでない方を使うとことにより脳が活性化される

・3分間トレーニング
→車や魚など名前をひたすら書き出す事で記憶を呼び戻しやすくする。

・ひらめきの3ヶ条
リラックスした状態
繰り返し考えるスタミナ
常識の延長には存在しない

・新しい意思を習慣きまで落とし込まない限り継続的な良質な行動は生まれない。

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
ウィリアムジェームス

・自己暗示で潜在能力を引き出す。
音楽→リラックス→イメージを繰り返す。
条件反射になるまで繰り返す。

さよならインターネット


■所管
GDPRの施行にいたるまでの経緯がわかりやすくまとめられていた。
施行にあたり「行きすぎたデータ保護によりドイツはデジタル分野の途上国になる恐れがある」との懸念もあり検討されていた点は目を見張る。
結論として、EUは個人データの保護を優先させたが果たしてこれが今後の発展にどう影響するのか。
進化を止めて1995年段階まで退化を促す制度。
放っておけばビックデータを活用し、AIを進化、成長させ、成長いずれは人類を滅ぼすであろうことは予測できる。
個人のプライバシーどうこうよりそこまで危惧した上での政策であれば一石を投じるにはよい機会かと思った。

脳が冴える15の習慣


■所管
日常的にやっていることが多いが項目によりよい内容や発見ががあった。

■ピックアップ
・たとえ話を織り交ぜて話すことにより、表現のパターンが増え脳が鍛えられる。

・物の整理は思考の整理に通じている。忙しいときほど片付けを優先させる。

ゼロ秒思考


■所管
思考を速くするハウツー本だが、書いてある事を実践すると頭の中が整理されて考えがすっきりするような気がした。
メモを書くだけなのでしばらく続けてみて効果をみたい。

■ピックアップ
製造現場での生産性向上にはどんな会社でも取り組むが、デスクワークに対しては生産性という概念があまり広がっていないし、体系的な努力がされていない。