知らないとやばいお金の話


■所感
中身は薄いので読みやすい。
知らなかった事もあり、ある程度知識として為になった。

■ピックアップ
・生命保険は死んだときにお金を残すもの。故に独身者には必要ない。

・生命保険は命がけのギャンブル
自分が死ぬ方にかけているギャンブルと同じ。30歳の男性が40歳までに亡くなる確率は1%。50歳まででも3,2%。つまりほとんど日本人男性は50歳までに死なない。
生命保険がいかに勝つことの難しいギャンブルかわかる。
負ける前提でするギャンブルである。

・がん保険
男性は2人に1人がなると言われているが若いうちの罹患率は低い。

エンジェル投資家


■所感
エンジェル投資家がどんなものかや心得など概要的な物を書かれているのかと想像したが、意外と具体的でエンジェル投資家になるには?と言う観点で書かれていた。
著者だけかもしれないが、エンジェル投資家というのは思っていたより善意ではなく、ギャンブル体質の行動であるという事が分かった。

■ピックアップ
・中には優れたビジョンを持ち、ビジネスの能力もある賢明な創業者もいる。こういう起業家ももちろんリターンをもたらしてくれる。しかしリターンの大半を稼ぎ出すのは、独善的な妄想にひたるわがままで付き合いにくい起業家たちだ。

・エンジェル投資家が探しているのは、こういうワイルドカードだからだ。優れた創業者はほぼ全員が頑固で熱狂的なワイルドカードだ。つまり、自分のビジョンを追うことに懸命で他人の感情などにはまったく注意を払わない人種だ。

・2000年以来収入の7割を失った紙の新聞広告は、もはやアメリカの広告業界をリードしてはいない。

・ネットワークエフェクトとは「ネットワークの価値は参加するメンバーの数の2乗に比例して高まる」という法則を指す。

・我々は常にネットワークエフェクトに囲まれている。
シリコンバレーが生んだもっとも価値ある産物は個々の企業ではなく、シリコンバレーというシステムだ。イノベーションを繰り返しながらさらに偉大なプロダクトをさらに効率的に生むシステムが世代から世代へと受け継がれている。

・失敗で私が学んだのは「どのプロダクトが成功しそうか?」など私には絶対予測できないということだった。だから私は「どの人間が成功しそうか?」を判断する努力をしなければならなかった。

・ひとつの役割を担う時間が長くなると、習慣が強く現れる。成功するには良い習慣をつけ、悪い習慣がつかないように注意することが大切だ。

・どうやって10億ドルの投資先を見つけるのか?
10億ドルの会社を選ぶのではない。10億ドルの創業者を選ぶのだ。

・創業者はロックスターのようなものだ。パンクロッカーならヤクをやってホテルの部屋を壊したりするのも大目に見なければならない。ただし、やり過ぎて死んだり逮捕されたりしないように面倒を見なければならない。

・空き缶が一番うるさい(空き樽は音が高い)
中身のない人間ほどよく喋る

・成功する事業を見抜く力が無いことが分かったので、成功する創業者を見ることにした。

コミュニティデザイン


■所感
元々建築系のデザイナーである著者がランドスケープデザインを行う上で人の繋がりやコミュニティの重要性に気づき、建築物や空間のデザインというハード面だけでなくそれらを利用する人(ソフト面)や設立以降の使われ方を考慮してデザインしていく事の大切さを啓蒙した内容となっている。
そしてそれらを実践したものが事例と共に紹介されている。

個人的にはコミュニティのあるべき姿、理想型がわからないがなんらかのヒントが得られたような気がした。

しかし、1つ気にかかるのは著者の団体がどこまでを利益としているのか。
法人格である以上、事業運営に一定の利益は必要となるはず。
そして、その中において学生のリソース=無料で使えると思っている節があり、それらを中心に事業を据えているのには違和感を感じる。
学生側にも卒論や就活のネタとして使えるなどのメリットがあり参加していると思われるがそれをうまく利用しているとも捉えられる。

人に尽くしたい、誰かの為になる事をしたいというのは結局のところ金と時間にゆとりがある人間の行いであるのかも知れないと感じる。
そして、多いところから少ないところへリソースを流すというのは経済合理的なのかもしれない。

■ピックアップ
・ハードをデザインするだけでなくソフトをマネジメントするという視点を組み合わせることによって、持続的に楽しめる公園を生み出すことが可能だということを学んだ。

仕事は楽しいかね?


■所管
要約するとアイデア創出の為のHowtoや変化する事の大事さや心持ちをストーリー仕立てにわかり易く説明した内容。
タイトルからは仕事の楽しさを見出す様な内容を想起させるので不整合は多少あった。
常に変化していく事が楽しいとは万人にとって言えるとも限らない気はする。
とは言え日常に変化をもたらしたい人には良書であるのかもしれない。

■ピックアップ
・人々はしたくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れている

・試してみることに失敗はない

・計画を立てることに依存しすぎている。それを、目標の弊害と呼んでいる

・頭のいい人がよくする愚かな質問は「あなたは5年後どんな地位についてたいですか?」
一番大切なのは毎日違う自分になるということ。これは試すことを続けなければならない

・昔の夢に固執しなかったからこそ、偉大な功績を残してきた人たちのほうがずっと多い

・今日の目標は明日のマンネリ

・明日は今日と違う自分になる
毎日違う自分になるということは「試すこと」を続けるということ

・目標というのはある意味変化を無視することでなりたっている

・遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る

・完璧とは駄目になる過程の第一段階

・新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデア

自律訓練法の実際


■所管
要約すると以下の内容の実践方法と歴史や実例を紹介している。
背景公式「気持ちが落ち着いている」
第1公式 安静練習「両手両足が重たい」
第2公式 温感練習「両手両足が温かい」
第3公式 心臓調整練習「心臓が自然に静かに規則正しく打っている」
第4公式 呼吸調整練習「自然に楽に息をしている」
第5公式 腹部温感練習「お腹が温かい」
第6公式 額部涼感練習「額が気持ちよく涼しい」

どちらかというと自律訓練法は精神病などの人向けの内容に感じた。
自分の場合自律神経の調律くらいの感覚だが概念は役に立ったきがする。
実際に上記の公式を行ってみると第一段階で寝落ちして先に進めなかった。
薬のプラシーボ効果などが認められているので自己催眠には一定の効果があるように感じる。

■ピックアップ
・自律訓練法は催眠を母体にしてつくられた自己催眠法の一種。

・無意識は氷山のように例えられる。海面に浮かぶ氷山(意識)の下には、何十倍もの氷塊(無意識)が隠れている。

・時間感覚。重要な要件で絶対に起きなければならないような時は目覚まし時計が鳴る前に目が覚めることがある。潜在意識では時間をはかっている。