武士道


■所管
宗教が教育に組み込まれない日本でどのように道徳教育がなされるのか。
その根幹が武士道であるとして新渡戸 稲造が外国人向けに書いた本。
新渡戸自身はキリスト教をベースとしているのでキリスト教寄りの切り口や比較は多い。
とは言え儒教等も取り入れていて柔軟な思想を持った上で書かれている。
現代社会において武士道が通じるかは不明であるが日本の道徳が諸外国と比べて優れているのは根底に武士道の精神が根付いているからであるのか否か。
個人的には武士道であるとは思えず性善説であるのかと感じるところである。

■ピックアップ
・禅は「沈思黙考により、言語表現の範囲を超えた思考の領域へ到達しようとす人間の探究心を意味する。」
・知識はそれが学習者の心に同化し、かつその人の性質に表れるときのみに真の知識となる。知識は本来、目的ではなく、知識を得る手段である。