僕たちは習慣でできている


■所感
自分は比較的規則性を持って続けられるタイプなので特段中身に感化される事はなかった。
どんなものか程度で読んでみると、筆者は「できない」人であり、その目線から書かれているからわかりやすく共感が得られているのかもしれない。
ただそれでも良い大学には入っているし、その為には相応の努力や継続はしてきたのだろうし、素養は持ち合わせていると考えれるのでなぜ「できない」側に落ちたのかがきになるところ。

■ピックアップ
・自由時間は多すぎない方が幸せ
人の自由時間は1日7時間以上あると逆に幸福度が下がってしまうそうである。
不自由から逃れた先には自由の苦しみが待っていた。ガンジーはこう言った。「怠けていることは喜びかもしれないが重苦しい状態である。幸せになるためには何かをしていなくてはならない」

・双曲割引
行動経済学の用語で、「遠い将来なら待てるが、近い将来ならば待てない」という、今までの経済学理論では説明できない非合理的行動を説明する概念

・マシュマロテスト
マシュマロを我慢できた子供は、20年後に成功している確率が高かった。
マシュマロを我慢できる子は自制心があり成功できる確率が高い。

自分で稼ぐ力を身につける本


■所感
独立した際の注意事項が分かりやすく簡潔に纏められている印象。
独立する際は1度読み返してみるとよい。

■ピックアップ
・早く行きたいなら1人で行け、遠くに行きたいならみんなで行け
成果を出す人は自分一人でできることの少なさ、小さ差をしっています。

・スモールM&A
独立、起業で難しいことは、何も無いところから売上をたてることです。会社勤めの人にとってはすでにあるものの改善という任務はこれまで培ってきたスキル的にもフィットします。

・副業
副業という種目の特性は会社を辞めて独立する起業に比べて経済的リスクがあまりないということです。

お金はサルを進化させたか


■所感
タイトルと内容は不整合であった。
内容は具体の確率論等が多めで小難しい印象。
キャッシュフローについては学びになった。

■ピックアップ
・ジャネの法則
同じ一年間でも
5歳のときの一年は、全人生の1/5
50歳のときの一年は、全人生の1/50
と言うように年をとるごとに相対的に1年が短くなり、早く感じるようになる。

・10年後の自分は別人
現時点の自分と将来の自分は別の人間である。まるで自分と他人の関係だ。
 デレク・パーフィット
こうした指摘が正しいとすると、遠い将来の自分は現在の自分とは違う趣味や好み、考え方を、持つと考えられる。と言うことは、今の自分にとって価値のあるものが遠い将来に同じ価値があるとは限らなくなる。

・キャッシュフロー
キャッシュフローとは、出入りする金額であり、現金及び現金以外のお金の流れのこと。
人はキャッシュフローを生む大事な資産であるからそれに対する「投資」は投資対効果が高い。

・吾唯足知(われただたるをしる)
「足ることを知る人は、心は穏やかであり、足ることを知らない人は、心はいつも乱れている」との釈迦が説かれた教えであります。
簡単に言ってしまえば「満足する気持ちを持ちなさい」との意味。

最強の社訓


■所感
あまりおもしろくはなく、だいぶ読み飛ばして知っているような企業だけ目を通した。
社訓の書き方に一貫性は無くどんな社訓であれ従業員にそれが浸透しているかが大事な気がした。

■ピックアップ
・今の時代のように明らかに供給力過剰の時代になると「ヨソに負けない」だけでは決定的に不十分なのである。こうした時代に勝ち残って行くには1、何故その会社が社会にとって必要なのかと2、提供する商品なりサービスがどのように類似品と異なるのかを明示できないかぎり企業は生き残ることが許されない。

・新卒採用、年功序列、終身雇用という三本柱が崩れていくと、当然その見返りであった企業へのロイヤリティ(忠誠心)が崩れていく。
企業の為に滅私棒公するのではなく、一人一人の人間が企業を通じて社会にどうどう貢献していくのか。その道筋なりシナリオを明らかにできない企業は秀でた人材も引き付けられないだろうし、団結力ま固めて
いけないだろう。

・規則ではなく、原則によって動く企業を目指した。「何かをけつだんするにとき、いちいちルールブックを見る必要はないのです。原則にもとづいてさえいれば方向を見失うことはありません」

・リッツカールトン
我々はつねに価値観を共有できる従業員を選ぶ。我々の成功は一人ひとりの従業員の満足感、努力、意欲に依存しており、我々は彼らの個人的ニーズに応えるべくつとめる。

・モトローラ
会社と言うのはオーケストラのようなもの。様々な要素が絡み合いながらハーモニーをかもしだそうとしている。でも時には調子を乱す者も出てくる。どこかのパートの音が高すぎたりする。
だからミッションステートメントでは「顧客満足」という単純明快な原則を掲げて、これは全社員の責任だということを強調した。

お金原論


■所感
お金との向き合い方についての知識を得られる内容。
現状をステージ別に分けて分かりやすく把握できるようになっていた。
節約だけでは駄目で価値のあるお金の使い方を啓蒙している。

■ピックアップ
・お金は信用を見える化したもの。給料の金額は信用の大きさそのものである。

・私たちは発言だけで他人を心から信用することはない。信用は必ず過去の言動、行動、結果に基づいた積み上げだ。

・信用は過去の積み上げからしか築くことができない。その客観的指標として存在するのが数値としての「お金」ということ。

・信用には「人間的信用」と「経済的信用」の2つがある。一般的に「信用経済」と称する場合にはこれら2つのうち経済的信用を指す。金融の世界ではお金を返す力という狭義の意味合いで「信用がある」「信用がない」などと表現する。

・私たちが生きる信用経済という社会では、私たちの想像以上に信用とお金が直結している。つまり、お金について向き合うことは「社会における自らの信用と向き合うこと」と同義なのだ。

・節約は必要か
お金は人生を豊かにする「道具」。やみくもに節約をし、少しでも多くの貯蓄をすることが「目的」になってしまっては、本来のお金の価値を楽しむことができない。

・節約の致命的な弊害は、心の栄養になるような経験にお金を使わなくなることだ。
これまで訪れたことのない場所を旅行して、見たことない風景に触れたり、食べたことないものを味わったり、感じたことのない空気感の中に見を投じたり。私たちが成長する上でこうした経験はとても大切だ。
過去の経験が思考を作り上げ、日々の判断の基準に転化されていく。
つまりお金を使わないということは、自らの成長を阻む行為でもあるのだ。

・稼ぎ方
時間連動の仕事の本質的な問題は、あなたが時間と引き換えに収入を得ているにすぎないと言うことだ。
人生において最も限りある「時間」を差し出して収入を得ると言うことは、人生を豊かにする道具であるはずのお金を得るために、人生そのものを切り売りしているということでもある。

・資産を社会にまわすという社会還元
経済的にも心理的にも豊かな人生を送っていくためには、お金や自分資産を自分だけで囲いこまず、積極的に社会に還元していくという姿勢を保つことが必要だ。