ファンベース


■所管
今あるマーケティング3,0と言う言葉は使っていないが、これからのマーケティングのあり方、しいては顧客との向き合い方やファン醸成の仕方を実に分かりやすく体系立てて纏められている。
また、著者が代理店経験でマス広告などを行ってきていてのこの考え方に辿り着いたと言う経験も説得力を増している。

■ピックアップ
・マス広告全盛の時代はもちろん、ネット時代に入ってもそういうアプローチ(新規顧客を狙ったアプローチ)で良かったし、実際、売上アップや業績反映にも貢献できたと思う。
でも、明らかに状況が変わった。
時代的にも社会的にも、新規顧客を狙うアプローチだけでは売上を増やすのが難しくなってきており、その解決法としてファンベースという考え方が必要で、今や早急に実施すべきフェーズにあるのである。

・そんな中、今まで売上に効果を上げてきた「キャンペーン」の実効性も薄れてきた。
 →世の中に情報も商品もエンタメも溢れかえり過ぎていてキャンペーンがとても届きにくくなった。

・共感を強くする
アンケート調査やグループインタビュー調査からはファンの共感ポイントが見えにくい。実はファン自身も「どこを愛しているか=自分が支持している価値は何なのか」がはっきりわかっている訳ではない。

・ファンとは商品そのものでなく、商品が「大切にしている価値」を支持している人である。