生産性


■所感
生産性と言うと作業効率化をイメージするが、ここで言う生産性とはれだけではなくイノベーティブ(革新や改善)な時間に着目してそこを伸ばして行くことによる生産性の向上を啓蒙している。

具体例も所々あげられているが一例であり、生産性を向上させるイノベーションのHowto本ではなく、そう言ったマインドを持つことが必要であると言われている。

ただ、言われているような生産性の向上は発想(アイデア)頼みで不確定要素が多いので、生産性を何倍にも向上させるには状況と発想がかみ合う必要があり、そこらじゅうで発揮するには難しい部分が多いように感じる。
故にやはりマインドとして生産性向上のイノベーションを持って適所で思考を巡らせバランスをとるのが良いかもしれない。

■ピックアップ
・「生産性を上げること=コスト削減」という誤った認識も広く共有されている。
生産性を上げるには2つの方法がある。
コスト削減と付加価値額の向上。

・「イノベーションと生産性の向上は両立しえない、二者択一の概念である」という誤った考え方も、組織全体に生産性の概念を普及させる大きな障害となっている

・働く人が疲弊するのは、付加価値の低い「自分がこれをやることにどんな意味があるのか?」と思えるようなオペレーショナルな作業を延々と続けさせられるとき。

・ビジネスイノベーションが起こるには、その源として常に「問題意識」と「画期的な解決法への強い希求心」のふたつが必要。
ビジネスイノベーションを起こすためには社員に「問題認識力=課題設定力」と「その問題を一気に解決したいという強い動機付け」をもたせることが不可欠になる。

・思考というのは、制限が設けられるとそれをバネにして「今いるところとは異なる次元」に入っていくことができる。

・すべての人はどんな年齢になっても成長できていると実感できれば嬉しく感じるもの。

・誤った決断でも何も決断しないよりはマシ。

・人は長い間同じ業務を続けていると、思考を止めて手だけを動かし機械的に作業を続けるようになる。集中力は高いけれど頭はまったく動いていないという状態に陥る。