投資家がお金よりも大切にしていること


■所管
お金のあり方について考えさせられる本。
投資はマネーゲーム、無駄な買い物はしない自分にとっては非常に得るものが多い内容であった。
意義を持ってお金を使うことの重要性を学べた。

■ピックアップ
・日本人は世界的に見て貯蓄割合が高い。しかし寄付が少ない。自分のお金を現金や預金を守ることしか考えていない。

・社会貢献とは新しい何かをつくりだすことだけではなく、消費することによっても成し遂げられる。

・自分の喜びは他人の喜びにつながり、他人の幸福は自分の幸福につながる。だからみんなの幸せを考えることが最終的に自分の幸福につながる。

・自分がステキだと思ったもの(コト)に自分のお金を使う行為は、そのステキな商品やサービスを提供してくれている会社やそこの従業員たちを応援する行為と同義である。
自分が応援したいと思っている対象を意識的・積極的に応援していくことが大切。

・日本人に欠けている事は「消費」と「生産」と「投資」のイメージが一体化していない。

・時代の変化に合わせて商売や業態を有機的に変化させる事ができない会社は業績を落として潰れていく運命にある。変化こそが安定につながる。

・人は得る喜びよりも失う痛みのほうが大きい。(これは株式チャートにもはっきり表れていて株価が上がるときは緩やかなカーブを描くが下がるときは急降下する。)

・投資するときの最後の最後は気持ち。最終判断はその会社の経営者や従業員や株主を信じられるか。逆に言えば投資が嫌いな人は人を信じられない人。

・日本人は自分と自分のお金は信じているが他人のことは信じていない。まわりの人が信用できず、世の中は敵だらけだと思っているので社会の中でお互いに助け合いながら自分が生きているとは思えない。
人を信じられるかどうか。投資家としての一歩はそこにかかっている。

・中小企業のような規模が小さく社歴の浅い会社は国が守ってくれることもなく自立して生きていかなければならないので危機意識が強く、必死な会社が多い。その頑張りが失われた20年でも成長につながり株価をあげている。